美方高原でたどる昆虫の進化⑦

 こんにちは!まっつんです!暖かく天気の良い日が続いていたのですが、今週になってまた気温がぐっと下がり、雪も降るかもしれないということで、スタットレスタイヤはまだ外せそうにないですね(-_-;)

 さて全7回にわたって書いてきたこのブログも今回で最終回です。「昆虫と人」に関して書こうと思います。

 約4億年前から昆虫の祖先が誕生し、確認されているだけでも、約100万種まで増え、世界中のいたるところに生息するようにありました。しかし、そんな昆虫たちにとって予想外のことが起きました。それは「人間の誕生」です。

 人間が自然環境に大きな影響を及ぼすことは皆さんもご存じだとは思います。私も車や電気、洗剤やプラスチックなど日常の中で多くの文明の利器に頼って生活をしていますがおそらく、そのためにいくつかの「自然」を犠牲にしてしまっているのではないかと思います。ですが、車や電気を使わない生活に戻ることなど無理なわけで、、、どうすればよいのでしょうか?

美方高原で虫を追いかける子どもの様子

 私は個人的には昆虫を含めた自然を好きになってもらうことが第一歩かなと感じています。そして自然がなければ人間も生きてはいけないことも。

 自然や昆虫と触れ合う機会が少なくなってきている現代で、不思議、格好良い、美しい、癒される、面白い、自然の持つたくさんの魅力を感じることができるような場所に美方高原だと思っています!

 皆さんと一緒に昆虫を追いかけて「何だこれ!」「カッコいい!」「変なかたち~!!」と盛り上がることができる日を美方の森で楽しみに待っています(^^)/

 長い間お付き合いいただきましてありがとうございました_(._.)_

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美方高原でたどる昆虫の進化⑥

 こんにちは!まっつんです!日中は20℃近くまで気温も上がり、とちのき村の周辺にもツバメが帰って来ており、慌ただしく巣を作っております。

 さてさて昆虫の進化もかなり現代に近づいてきております。今回は「社会性昆虫の秘密」に関して書こうと思います。

 社会性昆虫といってもいくつか種類があるのですが、今回はその中でも代表されるハチやアリに関して、探っていこうと思います。(正式には真社会性という分類になります。)

 基本的には単独で活動することの多い昆虫ですが、ハチ目に分類される昆虫(スズメバチやミツバチ、アリなど)の多くは集団で活動することは、皆さんもご存じではないでしょうか。(単独で行動するハチ目もいれば、ハチ目以外で社会性を持つ昆虫もいます。)

 ですが、ただただ集団で行動するだけでは、社会性とはなりません。大事なのは「役割が分かれていること」です。スズメバチを例に見てみましょう。

 女王バチ(子どもを産むことが役割)、働きバチ(雌バチ)(巣の掃除、子育て、餌集め、巣を守るなどの役割)、雄バチ(新しい女王と交尾をすることが役割)ざっと分けるとこのようになっており、それぞれが役割をしっかり守ることで、集団が生きていくことができます。ちなみに、我々を刺すことができるのは雌バチにになり、雄バチは針すらありません。(子どもを産む産卵管が毒針に進化したといわれています。)

標本にしたスズメバチ
今回のために写真を撮ろうと運んでいたら落としてしまい、触覚が一本とれてしまいました。
かなりショックです。

  約100万種いる昆虫のなかでも、最も進化した昆虫といわれているのが「蜂」や「蟻」といわれています。なのですごく面白い特徴を持った種類がたくさんいます。(きのこを作る「蟻」や、幼虫の糸を使って葉っぱをつないで巣を作る「蟻」など)

 社会性昆虫と聞くと「なんだか仲が良くて、昆虫も協力して生きているんだな」という風に感じますが、彼らの目的は「自分のDNAを存続させること」でありそれに都合がよかったので、社会性という生き方を選択したに過ぎないのです。なので、社会性といいながら、残酷で考えられないような習性をもつ昆虫はたくさんおりますが、それも戦略であり、そこにはもちろん「感情」はありません。しかし、そんなふうに「本能」で生きているからこそ、面白く、不思議で、人は魅了され心を動かされるのかもしれません。

 さてさてまた長くなってしまいました。次回は「昆虫と人」に関して書こうと思います。お楽しみに!

※様々な説がありますので、誤りもあるかもしれません。是非色々調べてみてください。

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いい天気!

今日のとちのき村は青空の綺麗な気持ちのいい天気です。ちなみに どうして空は青く見えたり?夕日が赤く見えたりするのでしょうか? よかったら 自由な考えをめぐらせてみてください!   考えた後に 良かったら↓のホームページをみてください!
https://www.fujitsu.com/jp/group/labs/resources/tech/techguide/list/photonic-networks/p08.html

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春の気配



こんにちは。ぱちです。

気持ちの上がらないニュースばかりですが、美方高原では雪がとけ、春の息吹が芽生え始めています。

変わらぬ自然の強さに、なんだか癒されます。

=美方高原内、お散歩できます。日帰り料金で。夕方17時まで=

日帰り使用料(尼崎市・香美町の方:大人100円/子ども50円)(その他の方:大人150円/子ども100円)です!

受付は美方高原事務所まで!(事前にお電話いただくとスムーズにご案内できます 0796-97-3600)



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美方高原でたどる昆虫の進化⑤

 こんにちは!まっつんです!春は眠たくてたまりません。皆さんは眠気冷ましの良い方法があったりしますか?僕は受験勉強の頃は眠気がくるとお気に入りの服に着替えるという方法をとっていました。そのまま寝てしまうと、しわになるので、寝ずに耐えられるという理論でしたが、結局寝てしまうことが多かったです。

 さてさて、暖かくなって昆虫を目にすることも多くなってくるのではないですか?前回は「完全変態」まで進化が進んだので今回は「被子植物の誕生」に関して書こうと思います。

 「なぜ昆虫の進化に植物?」とお思いでしょうか。しかしいわずもがな植物と昆虫は密接な関係があるので、互いに大きく影響をしあっています。

 まず被子植物ですが、簡単に言うと「実があり、花が咲く植物」です。被子植物に対して「実がならず、花が咲かない植物」を裸子植物といいます。被子植物はおおよそ1億8000万年前にはあったといわれていますが、最初は数が少なく裸子植物の方が多かったようです。しかし現在では植物の約9割が被子植物になります。

 被子植物と昆虫の関係にはみんなを悩ます「花粉」が一つのキーワードになってきます。花粉は植物にとってとても重要で「雄の植物が作った花粉」が雌の植物まで届かなければ種を作ることができません。しかし動くことのできない植物はどうやって花粉を運んでいるのでしょうか?裸子植物は「風」を利用しています。大量の花粉が風で飛ばされ、たまたま雌のところに届けば成功です。それに対して被子植物は「昆虫」を使って花粉を運びます。

 実は植物の綺麗な花や良い香りは人間のためにあるのではなく、昆虫をおびき寄せるためにあるんです!昆虫にとっては、ここには蜜があるよという植物からのメッセージになります。それにおびき寄せられた昆虫が蜜を吸う時に体にたっぷり花粉を付けて、また別の花に飛んでいきます。その花が同じ種類の雌であれば成功です。

 この昆虫と花の関係はとても複雑で面白いです。例えば、人間の目には白く見えるような花でも、昆虫の目で見ると黄色に見えるような花もあります。また蝶々の口が、花の蜜を吸うためにストローのように進化したのもこの関係があってこそです。こうして植物と昆虫は互いを利用して進化をすすめ、すみかも増やしていきました。

ミヤマカラスアゲハ
美方高原で見られる蝶々の中でも、とてもきれいな種類です。

 昆虫が花粉を運んでくれないと植物は実を付けることができないので、「りんご」や「なし」のような人気の果物も食べれなくなります。一見影響がなさそうな小さな昆虫たちの生活は、我々が生きていくうえで欠かせない役割を果たしてくれていたんですね。

 さて次回は「社会性昆虫の秘密」について書こうと思います。

※様々な説がありますので、誤りもあるかもしれません。是非色々調べてみてください。

 

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